音楽×ITの専門企業・株式会社ワールドスケープ(代表取締役:齊藤涼)は2022年1月25日に、日本初(※1)の匿名編曲家チーム「Super dolphin(スーパードルフィン)」の結成を発表しました。
メロディを作る「ソングライター」が、伴奏を作ってくれる「編曲家」探しに多くの時間と労力をかけていることはご存知でしょうか?ソングライターと編曲家の取引が成立するには、音楽的センス、技術レベル、報酬、権利、スケジュール、ブランディングなど多くの点について一致する必要があるためです。
ワールドスケープは、編曲家を匿名化・チーム化することでこれらの問題を解決し、編曲市場の最適化を実現します。
▼Super dolphin公式サイト(サンプル曲を公開中)
https://superdolphin.frekul.com/
ソングライターが抱える問題
サブスクリプションサービスの登場以来、音楽配信市場は7年連続で約110%成長しています。音楽を作り発表することのハードルも下がり、日々新しい曲が生まれ続けています(※2)。
しかし、ひとつの曲が完成するまでには、さまざまな苦労があります。その制作手順は十人十色ですが、ある典型的な例を通じて、音楽制作に馴染みのない方にもその裏側に触れていただきましょう。
- メロディを作る
Aさんはシンガーソングライターです。自室でふと良いフレーズを思いついたので、ギターを手にとって鼻歌を歌ってみます。
繰り返し歌っているうちにサビのメロディができあがり、続いてAメロ、Bメロも完成しました。忘れないようにスマートフォンに録音しました。まだ簡単なギター+鼻歌のような状態ですが、素敵な曲になる予感がします。 - 歌詞を作る
数日後、スマートフォンに録音した自分の歌を聴きながら歌詞を考えてみることにしました。メロディがもつ雰囲気からイメージを膨らませて、徐々に言葉を当てはめていきます。
何度も歌いながら、納得のいく歌詞を付けることができました。きっとリスナーの心に残る1曲になるはずです! - 編曲について考える
問題はここからです。Aさんは自分で編曲をすることができないため、誰かにお願いしなくてはなりません。編曲とは、現状ギターと歌だけのこのシンプルな曲に、ドラム、ベース、ピアノ、その他の楽器の音を入れて、聴き応えのある音楽に仕上げる作業です。
これまではツテで知り合った編曲家に依頼してきましたが、実は色々と不満があります。自分の好みではない編曲に仕上がってしまったり、約束していた納期に完成しなかったり、曲の権利についてトラブルになってしまったり、などの経験があるからです。 - 編曲家を探す
ネット上で編曲家を探してみましたが、なかなか良い人が見つかりません。クオリティが高くても音楽的センスが合うとは限りませんし、ギャラの金額も明示されていないことがほとんどです。
いい人が見つかっても、納期が守られなかったり、後から権利や支払いについてトラブルになってしまう心配もあります。しかし誰かに依頼しないことには、この曲をリスナーの耳に届けることができません。Aさんはどうしたらいいのでしょうか?
これは音楽業界によくあるシーンです。
誰もが知る有名アーティストであれば予算もつながりも潤沢ですから、このような悩みを抱えることは少ないでしょう。しかしそうではないほとんどのアーティストにとって、この問題は深刻です。
Super dolphinの特徴
このような問題を解決するのが、匿名編曲家チーム「Super dolphin」です。
ソングライター(依頼者)から見た、一般的な編曲家とSuper dolphinへの依頼の違いをまとめました。
■補足説明
- 一般的にソングライターと編曲家は、金銭や権利について曲ごとに個別交渉を行っています。Super dolphinでは「1曲一律88,000円」「印税などの権利を譲渡する」といったルールが明示されており、煩雑さがありません。
- Super dolphinには実力と実績を備えた複数の編曲家が所属しています。これにより幅広い音楽ジャンルへの対応と、スケジュールの柔軟性を実現しています。
- 万が一編曲が気に入らない場合は、キャンセル返金が可能(※3)です。その際、メロディ以外の部分はワールドスケープが権利を買い取ります。これによりソングライターも編曲家も低リスクで取引することができます。
- ソングライターとやり取りをするのは編曲家本人ではなく、ヒアリングを専門としたスタッフです。これにより安定した制作進行を実現しています。
先ほどのAさんのケースでも、Super dolphinに依頼することで諸問題を解決することができます。これからは、コンスタントに素晴らしい音楽を発表してくれることでしょう!
なぜ、高品質な編曲をリーズナブルに提供できるのか?
Super dolphinの独自性は、その仕組みにあります。
下記のような「編曲家側のメリット」を構築することで、この価格帯では通常実現できない編曲クオリティを提供しています。
■第一線の編曲家がSuper dolphinに参画する理由
- チームとして依頼を受けるため、忙しくない時にだけ仕事を受けられる。また、苦手なジャンルの編曲を要求されることもない。
- 匿名で受注することができるため「こんなに安く受けてるのか」「こんなに無名なアーティストもやっているのか」などと思われるブランド的リスクがない。
- 納品物、納期、報酬、権利などのルールが統一化されているため、個別交渉の手間がなく、トラブルにもなりにくい。
- 依頼者とのやり取りはスタッフが担当してくれるので「なかなかイメージのすり合わせができない」などの面倒な状況にならない。
- 金銭の授受、音楽データの送受信、各種連絡などがIT化されており、スピード感を持って作業することができる。
- 万が一キャンセルされても、ワールドスケープが買い取ってくれるので必ず報酬を受け取ることができる。
Super dolphinが誕生するまでに、多くのソングライターおよび編曲家の皆さまにご意見をいただきました。心より感謝申し上げます。
この新しい取り組みが編曲市場を最適化し、結果として、素晴らしい音楽がこれまで以上に誕生していくと信じています。
▼Super dolphin公式サイト(サンプル曲を公開中)
https://superdolphin.frekul.com/
(Super dolphinへの参画に興味を持ってくださる編曲家の方も募集中です。公式サイト最下部のリンクから詳細をご確認の上、お問い合わせください)
※1 当社調べ。過去に匿名編曲家チームが存在しなかった証拠はありませんが、10年以上音楽ビジネスに携わってきた見識に基づいても、また今回改めて調査した結果を踏まえても、「匿名」「編曲家」「チーム」をすべて満たす事例は存在しなかったと想定しています。ちなみに海外においても同様の取り組みは見つかりませんでしたが、ここではより確信の持てる「日本初」としました。 ※2 日本レコード協会「音楽配信売上実績」, JASRAC「会員・信託者数の推移」, NexTone「著作権管理楽曲数及び取扱原盤数のお知らせ」 ※3 キャンセル時は手数料として3,300円を差し引いた額を返金いたします。
株式会社ワールドスケープ
2011年に音楽アーティストたちによって創業された音楽×ITの専門企業。
「実力あるアーティストが、公正に、経済的に評価される世界を作る」をミッションとして、音楽ビジネスの構造改革に取り組んでいる。同社が開発運営するWebサービス「Frekul」は、18,000組以上のアーティストの宣伝や収益化をサポートしている(2022年1月現在)。
設立:2011年2月3日
資本金:9,899,700円
代表取締役:齊藤 涼
所在地:東京都葛飾区柴又3-4-12グランテラス201
コーポレートサイト:https://world-scape.net/
メディア関係者様向け情報
▼本件についてのお問い合わせ先
株式会社ワールドスケープ
担当:海保(かいほ)
メールアドレス:kentaro.kaiho@world-scape.net
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